ごあいさつ

医師 笠木 重人

私は小児科医でお医者さん人生をスタートし、リハビリテーション科医になり、隠岐の島に渡って離島医療の中でおとなを診るようになり、松江赤十字病院リハビリテーション科に移り、定年後は要介護のお年寄りを診ていたという、ちょっと変わった経歴のお医者さんです。

【もし興味をもっていただけたら、少し長いですが、以下の経歴を読んで見てください】

経歴

お医者さん人生のスタートは小児科医でした。乳幼児の発達や子どもの神経難病など、小児神経科を専門とする小児科医でした。そういう子どもたちに向き合うために、リハビリテーション医学の必要を感じ、リハビリテーション科医を目指しました。

リハビリテーション医学を勉強するうち、公衆衛生や福祉・介護や行政を知らなくてはと思いたち、県のお役人になりました。保健所勤務の後、県庁に入り行政の考え方を鍛えられました。そして、世の中のことをもっと分かるお医者さんであるためには離島の医療を勉強したいと希望し、県から派遣していただき隠岐の島に渡りました。隠岐病院や島の診療所で内科診療や総合診療を担当させてもらいました。医師不足の対応も求められました。

隠岐の島から、江津市にある済生会の高齢者のための病院(済生会高砂病院、現在は済生会江津総合病院と統合)に転勤になり、高齢者医療・介護・リハビリテーションを実践しました。

次に、リハビリテーション科専門医としての仕事をするため松江赤十字病院リハビリテーション科に移り、リハビリテーションを通して松江赤十字病院のすべての診療科の高度医療を勉強させてもらうという貴重な機会を得ました。特に、心臓リハビリテーションやがんのリハビリテーションという新しい領域を担当できたことは印象深いことでした。重い病気をもっても元気に生き続けるための運動療法やスポーツの重要性を知りました。

定年を迎えて安来第一病院に移り、第一線の高齢者医療を直接経験し、その後「もちだの郷」で認知症の方々の介護や、要介護高齢者の「看取り」を学ばせてもらいました。


以上のように、乳幼児の診療に始まり、高齢者の看取りまでを経験するという、感謝に値する貴重な医師人生を歩んで来ました。

町の小さなクリニックである笠木医院で「身近な、かかりつけのお医者さん」として、みなさまにすこしでもお役に立てる診療をしたいと考えています。